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病院ブログ

人工透析の最適な頻度は?週2回に減らした場合の体への影響も解説

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「人工透析を受けているけれど、出勤できる日を増やしたい」
「透析の頻度を減らしてもよいのかな」

このようにお悩みではないですか?

腎機能が正常の10%以下に低下した方は、うまく働かなくなった腎臓の代わりとして水分や老廃物を排出するために、人工透析を受けなくてはなりません。

しかし、人工透析は身体的に拘束される時間が長くなるため、透析の頻度を減らしたいと思う方も多いでしょう。

標準的な週3回の人工透析は、生命維持に必要最低限とされる頻度です。週3回より透析回数を減らすと体に余分な水分や老廃物がたまり、体に負担がかかってしまうため、標準の頻度より減らすことは推奨できません。

この記事では、人工透析の標準的な頻度と、回数を増減した場合の体への影響を解説します。また、透析の頻度を増やさずとも、1回あたりの透析時間を長くして透析の効果を十分得る方法もあります。

井口病院では、日中働いていらっしゃる方が、夜間に睡眠をとりながら長時間透析を受けられるオーバーナイト透析や日中の維持血液透析を行っており、緊急透析や入院も可能です。

北千住周辺を利用される透析患者様だけでなく、東京のさまざまな場所からアクセスが便利な北千住駅から徒歩3分の井口病院を、ぜひご検討ください。

標準的な人工透析の頻度

標準的な人工透析の頻度は、週3回・1回4時間です。

本来、健康な腎臓は体内の余分な水分や塩分、老廃物を排出し、血液を浄化する役割を果たしています。週3回・1回4時間の人工透析では、健康な腎臓が1週間(168時間)働いてこなしている役割を、12時間で補っているのです。

そのため週3回・1回4時間の人工透析は、健康な腎臓と比べると十分な頻度・時間であるとは言えず、生命維持のための必要最低限であると考えられています。

また、日本の医療保険制度で保険診療として認められている人工透析の回数は月14回(週3回×4週+2回=14回)であるため、制度面でも週3回が標準的な頻度であるといえます。

 

人工透析の頻度を減らすとどうなるのか

人工透析の頻度を標準の週3回から減らすと、体にたまる水分や老廃物の量が必然的に多くなり、体への負担が増します。

標準的な頻度である週3回で透析を受けている方は、以下のようなスケジュールで透析を受けている場合が多いでしょう。

【月・水・金で透析を受ける場合】

 

 

【火・木・土で透析を受ける場合】

 

 

 

 

 

 

上記のように、透析を週3回受ける場合は、透析と透析の間が2日空く「中2日」(※印)になるのは、1週間に1回のみです。

しかし、以下のように透析の頻度を週2回に減らすと、透析と透析の間が中2日もしくは中3日になり、常に中2日以上の間隔が空いてしまいます。

【人工透析の頻度を週2回に減らした場合】

   

     

人工透析の頻度が中2日以上になると、体内に水分や尿毒素が多くたまり、高血圧になったり、むくんだりなど体への負担が増加します。

週3回の透析頻度では、中2日は1回のみですが、週2回に減らすと常に中2日以上になってしまう状態です。中2日の期間は、それ以外の時と比べて心不全や不整脈を起こしやすく、死亡率が高いと言われているため、透析頻度を週2回に減らすことは推奨できません。

また、人工透析治療を始めた方は、透析で除水した後の目標体重(ドライウェイト)を設定されるでしょう。透析の頻度が中2日以上空くと、ドライウェイトから体重が増えやすい点に注意が必要です。

中2日の体重増加はドライウェイトの5%以内が望ましいとされています。中1日の場合の体重増加は、ドライウェイトの3%以内とされているため、中2日は中1日より水分・塩分管理を厳しく行わなくてはなりません。

増加してしまった水分を標準的な1回4時間で除水しようとすると、除水速度を速くしなければならず、血圧が低下したり、心臓に大きな負担がかかったりします。

このように、透析頻度を週3回から週2回に減らすのは、体重管理の観点でも推奨できません。

また、透析1回あたりの時間を長くすれば、頻度を減らしてよいというものでもなく、1回6時間以上の長時間透析でも、頻度は減らさず週3回で行います。

 

逆に人工透析の頻度を増やしたら

反対に、人工透析の頻度を週3回以上に増やすと、体内の水分や老廃物を十分に排出でき、体への負担軽減が可能です。

頻度を増やした週5回以上の透析のことを、「頻回透析」といいます。

頻回透析の効果を、透析量という指標を使って見てみましょう。透析量とは、体内の老廃物をどのくらい透析できているかの指標で、(1回の透析時間)×(1週間の透析回数)×(1週間の透析回数)で計算されます。

標準的な週3回・1回4時間の場合の透析量は、4×3×3=36です。例えば透析の頻度を週5回に増やすと、1回あたりの時間を3時間減らしたとしても、透析量は3×3×5=45と標準より多くなります。

このように頻回透析は、十分に体内の水分や毒素を排出できる点がメリットですが、対応している病院が少ない点がデメリットです。

当院でも、透析を受けていただける最大回数は週3回までです。

週5回以上透析を受けると、透析に時間を取られ日常生活に不都合が出るおそれもあります。

透析の頻度は、生活の質を落とさないように自分にとって最適な回数を医師と相談して決めましょう。

また、透析回数を増やすには、在宅透析という選択肢もあります。在宅透析では、自宅に透析機器をセッティングし、自身で透析ができるようにトレーニングを受ける必要があります。

頻回透析を受けたい方、自分のタイミングで透析を受けたい方は在宅透析を検討してみてもよいでしょう。

 

1回当たりの人工透析の時間を伸ばしたら

週3回・1回4時間の人工透析を基準とすると、それより透析時間が短いほど死亡リスクが上がり、反対に長いほど死亡リスクが低くなるといわれています。

すなわち、透析頻度を増やさずとも、1回あたりの透析時間を増やすことで、死亡リスクを減らす効果が期待できるのです。

週3回・1回6時間以上を基本とする週18時間以上の人工透析を、長時間透析といいます。長時間透析は、より多くの水分や尿毒素を緩やかに除去できるため、以下のようなメリットがあります。

  • 血圧が安定する
  • 高血圧や貧血などの合併症が改善する
  • 食事制限が軽減され栄養状態が改善する
  • 薬剤の投与量が減少する

デメリットは、拘束時間が長くなる点と、対応している医療機関が少ない点です。

当院では、夜間の睡眠時間を利用して最長7時間の長時間透析を受けるオーバーナイト透析を行っております。

オーバーナイト透析は、1回あたりの透析時間を長くできるうえ、睡眠時間を利用するため日中の時間を仕事や趣味に活用できます。

当院のオーバーナイト透析は、21:20~23:00に透析室に入室し、1泊していただき、翌朝5時までに透析が完全終了しているスケジュールですので、お勤めの方におすすめです。

 

足立区・千住エリアで人工透析を受けるなら

人工透析の標準的な頻度は、週3回・1回4時間とされています。しかし、週3回・1回4時間の透析は、生命維持のための必要最低限です。

そのため、週2回に頻度を減らすことは、体への負担が大きくなり推奨できません。

反対に透析頻度を週5回以上に増やす頻回透析は、十分に水分や老廃物を排出できますが、対応している医療機関が少ない点がデメリットです。

また、1回あたりの透析時間を伸ばす長時間透析は、十分に除水できるため、合併症のリスクが少なくなる点がメリットです。

井口病院では、以下の時間で早朝からオーバーナイトまで透析を行っております。

 

早朝

Ⅰクール

Ⅱクール

夜間

オーバーナイト

月・水・金

8:20~9:10

14:45~18:00

19:00~19:30

21:20~23:00

火・木・土

6:30~7:30

8:10~9:00

14:00~14:30

18:30~19:00

21:20~23:00

当院の人工透析内科は、透析患者様に起こり得るさまざまな不調や疾患に対処できるよう、体制を整えております。

透析患者様は、糖尿病や脳梗塞、循環器疾患などの疾患にかかりやすい傾向がありますが、当院では、これらの疾患の治療と同時に入院・透析が可能です。

また、当院で導入している透析装置はすべて血液透析濾過法(Online-HDF)に対応しているモデルです。血液透析濾過法は、従来の血液透析と比べ、効率よく毒素が除去できます。

そのため関節痛や血圧低下、かゆみ、気分不良など、透析で起こりやすい合併症の改善や予防が期待できます。

治療では患者様の容態にあわせた方法を選択し、患者様が透析を続けながら元気に過ごせるよう快適な環境と心のケアを含めた看護を心がけておりますので、お気軽にご相談ください。

施設紹介

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

ホームページ https://www.senju-ge.jp/

電話番号 03-3882-7149

住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
祝日のみ休診

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

施設紹介

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院 >>

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診療時間
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